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こんにちは、エンジニアくんです。
エンジニア向けの技術書は数多くありますが、
「新人エンジニアに最初の1冊をおすすめするなら?」
と聞かれたら、私は『リーダブルコード』を候補に挙げます。
アルゴリズムや設計パターンの本ではありません。
しかし、
エンジニアとして長く仕事をする上で欠かせない「読みやすいコードを書く力」
を学べる一冊です。
今回は、組み込みエンジニアとして実際に読んで感じたことや、特に印象に残ったポイントを紹介します。
書籍情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書籍名 | リーダブルコード |
| 著者 | Dustin Boswell / Trevor Foucher |
| ジャンル | ソフトウェア開発 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 実践しやすさ | ★★★★★ |
| 対象読者 | 新人~中堅エンジニア |
| 対象言語 | C / C++ / Python / Java など |
| 読了時間目安 | 5~8時間 |
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リーダブルコードとは?
リーダブルコード は、
「コードを読みやすくする方法」
に特化した技術書です。
本書で扱われている内容は、
- 良い変数名の付け方
- コメントの書き方
- 読みやすい条件分岐
- 関数の分割方法
- コード整理の考え方
など。
言語依存のテクニックではなく、
どんなエンジニアにも共通する考え方が中心です。
なぜ読もうと思ったのか
私は組み込みソフトウェア開発の仕事をしています。
新人の頃は、
- コンパイルが通る
- 動作する
ことばかり考えていました。
しかし仕事を続けるうちに気付いたのは、
コードを書く時間より、読む時間の方が圧倒的に長い
ということです。
レビュー。
不具合解析。
機能追加。
仕様変更。
実際の業務では、
他人のコードだけでなく、
数か月前に自分が書いたコードを読む機会も多くあります。
そんな中で以前から評判の良かったリーダブルコードを読んでみました。
組み込みエンジニアが学んだこと5選
① 名前はコメントより重要
本書で最も印象に残った考え方です。
例えば、
int d;よりも、
int elapsed_time_sec;の方が意味が伝わります。
変数名はコードを読む人への説明文です。
実際の現場でも、
tmp
data
val
bufのような名前はよく見かけます。
もちろん状況によっては問題ありません。
しかし、
少し長くても意味が伝わる名前
の方が保守しやすいコードになります。
② コメントは「翻訳」ではなく「補足」
以前の私は、
分かりにくいコードを書いてコメントで補うことがありました。
例えば、
// カウンタを1増やす
count++;これはコメントがなくても分かります。
一方で、
// 通信タイミングのズレを補正するため
// あえて1周期早く加算する
count++;であれば価値があります。
コメントは、
コードを日本語に翻訳するためではなく、
コードだけでは伝わらない背景を補足するために使う
という考え方が印象的でした。
③ 短いコードが必ずしも正義ではない
新人の頃は、
「1行で書けるなら1行で書いた方が良い」
と思っていました。
例えば、
if ((sensor_ok && power_ok) ||
(backup_ok && !error_detected))
{
start_system();
}これでも問題なく動きます。
しかし、
bool normal_start =
sensor_ok && power_ok;
bool backup_start =
backup_ok && !error_detected;
if (normal_start || backup_start)
{
start_system();
}の方が理解しやすい場合があります。
行数は増えても、
意図が伝わりやすくなります。
④ コードは未来の自分への手紙
読んでいて特に共感した部分です。
組み込み開発では、
数年単位で保守される製品も珍しくありません。
実際、
私も昔書いたコードを見返して、
「何を考えていたんだろう……」
と思ったことがあります。
コードは他人だけでなく、
未来の自分も読むものです。
だからこそ、
読みやすさは重要だと改めて感じました。
⑤ レビューで指摘される内容の多くは本書に書かれている
本書を読んでいて、
レビューで受けた指摘を思い出す場面が何度もありました。
例えば、
- 名前が分かりにくい
- 条件式が複雑
- 関数が長い
- コメントが不要
- 処理の意図が見えない
などです。
つまり、
リーダブルコードで学べる内容は、
実際の開発現場でも重要視されているということです。
組み込みエンジニアとの相性が良い理由
私は特に、
組み込みエンジニアとの相性が良い本だと感じました。
理由はシンプルです。
組み込みソフトウェアは長く使われるからです。
- 製品寿命が長い
- 保守期間が長い
- 複数人で開発する
- レビュー文化がある
こうした環境では、
「動くコードを書く能力」
だけでは不十分です。
「他人が理解できるコードを書く能力」
も同じくらい重要になります。
正直な感想
内容自体は決して難しくありません。
むしろ、
「そんなの当たり前では?」
と思う内容もあります。
しかし、
当たり前のことを継続して実践するのは難しい。
だからこそ、
長年読み継がれているのだと思います。
派手な技術書ではありませんが、
日々のコーディングに確実に影響を与える一冊でした。
こんな人におすすめ
- 新人エンジニア
- プログラミング学習中の人
- コードレビューで指摘されることが多い人
- 保守しやすいコードを書きたい人
- 組み込みエンジニア
- 後輩指導を始めた中堅エンジニア
購入先
リーダブルコードの考え方を実際の開発でも活用しています
『リーダブルコード』を読んでからは、単に「動くコード」を書くだけでなく、「あとから自分や他の人が読んでも理解しやすいコード」を意識するようになりました。
実際に開発した家計管理ツール「money-flow」でも、次のような点を意識しています。
- クラスや関数を役割ごとに分割する
- 分かりやすい変数名・関数名を付ける
- 同じ処理を共通化して重複を減らす
- 将来の機能追加を見据えた構成にする
こうした考え方を取り入れながら開発した内容は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 実践しやすさ | ★★★★★ |
| 初心者向け | ★★★★★ |
| 組み込みエンジニア向け | ★★★★★ |
| 再読価値 | ★★★★☆ |
総評
「新人エンジニアに最初の1冊を薦めるなら有力候補。」
アルゴリズムや設計手法を学ぶ本ではありません。
しかし、
エンジニアとして長く働く上で欠かせない
「読みやすいコードを書く力」
を身につけるための考え方が詰まっています。
私自身も、
読み終えた翌日から
- 変数名
- 関数名
- コメント
の付け方を少し意識するようになりました。
これからエンジニアとして成長していきたい方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
ソフトウェア設計の理解を深めたい方へ
組み込み開発では、
「コードを書く力」だけでなく、
- 責務分離
- 状態管理
- 保守しやすい構造
- バグを減らす考え方
など、ソフトウェア設計の視点が非常に重要になります。
ここでは、C言語やソフトウェア設計の理解を深めたい方におすすめの書籍を紹介します。
新・明解C言語 入門編
C言語初心者に人気の定番書です。
ソフトウェア設計を理解するうえでも、
- 関数
- static
- ポインタ
- 配列
- スコープ
などの基礎理解は欠かせません。
図やサンプルコードも多く、
独学でも学びやすい1冊です。
苦しんで覚えるC言語
「文法は見たことあるけど、実際のコードになると混乱する…」
そんな方におすすめの1冊です。
初心者がつまずきやすいポイントを、
やさしい言葉で整理しながら学べます。
設計を学ぶ前に、まずC言語の基礎を固めたい方に向いています。
独習C
実際にコードを書きながら理解を深めたい方におすすめです。
演習問題も豊富で、
「読むだけ」で終わらず、手を動かしながら学習できます。
設計は実際にコードを書いてこそ理解が深まるため、
基礎力をしっかり身につけたい方におすすめです。
この記事が参考になった方へ
C言語の基本文法をこちらの記事で整理しています。

エンジニアとして技術を学ぶことは重要ですが、
キャリアや副業についても同時に考える必要があります。
副業の現実や市場価値、今後のキャリア戦略については、
こちらの記事でまとめています。

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